■Wired Forest by Gripple

『建築材料・住宅設備総合展 KENTEN 2015』展示ブース

 

大阪府大阪市

2015.06

 

2015年の建築材料・住宅設備総合展「KENTEN」に出展したワイヤークリップ「Gripple」の展示ブースデザイン。

 

副資材として見えない箇所で使用されるワイヤー接続金物<Gripple>は、決して意匠性に優れているとは言えない。

が、この<Gripple>は、ワイヤーをつなぐための独自のシステムを開発し、施工精度や作業スピードや安全性などの面においては、

他のワイヤークリップに見られない優れた機能性を実現しています。

 

この優れた機能性をデザインとして表現することに着目し、無数のワイヤーをブース全体にランダムに張り、

ワイヤーを体験する“森”のような空間をデザインしました。

 

全てのワイヤーテンションをメーカースタッフによりセルフビルドで行うために、

簡単で安価なディテールを構築し、来場者だけでなくスタッフにも<Gripple>の性能を体感してもらうことを狙っています。

 

来場者のイマジネーションを刺激し、その美しさを体感することでワイヤーシステムに秘めらている新しい可能性を演出しました。

 

ワイヤーによるファサードデザインは、角度の異なった4つのレイヤーを重なりで構成されており、

“線”の集合がその美しい線の存在感を演出し、想像以上の集客効果を生みました。

 

 

Photo by ATIES